読売ボランティアセンター

読売ボランティアセンターの2団体から活動報告(2024年02月)

 事業団が運営する「読売ボランティアセンター」(東京都豊島区南大塚)では、事業団の助成を受け、視覚障害者支援のため、点訳と朗読の2グループが活動をしています。このほど、2団体から活動報告が届きましたので、掲載します。

点訳サークル・ウィズ

 一般図書の他、毎月または年2回等の逐次刊行物も点訳しています。「点字版劇団年間公演予定表」、「劇団民藝プログラム」、新聞の抜粋「切り抜き帳」、「NHK短歌」、俳句同人誌「浮巣」、「花綵」などです。短歌や俳句は読み方が難しく、その上短期間での点訳に毎月苦闘しておりますが、ユーザーの方々が毎月届くのを楽しみに待っていて下さる姿を想像し、頑張っています。

 2023年度は新たに点字をプリントアウトした際に出る端紙を廃棄しないで小さな独楽を作りました。保育園、子ども食堂、こども文化センター等に寄贈したほか、毎年参加している豊島区社協主催のふくしまつりで例年の点字の名刺作りに加えて参加者に独楽=写真下右=に色付けをしてもらい、回して遊ぶイベントも試みました=写真下左=。いずれも大変好評で、廃棄物の利用により、子どもから大人までに笑顔になっていただき、点字の端紙であることから、点字への関心も高まったと思います。SDGsの観点からも有意義な取り組みだったと思います。今後も点訳活動を通して社会貢献できる活動を探って行きます。

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朗読グループ

 利用者会員に定期刊行物の録音図書をお届けするのに加え、会員からご要望のあった図書のDAISY図書製作の注文も随時受け付けております。また、「すみれの会」として行っている老健施設での対面朗読は、豊島区にある特別養護老人ホーム「菊かおる園」での活動を再開しました=写真下=。地元に関連した民話の朗読や懐かしい歌を歌ったり簡単なクイズをしたり、皆さまに楽しんでいただけるよう毎回工夫を凝らして準備しております。コロナ禍で訪問を休止している特別養護老人ホーム「花ハウスすみれ館」(川崎市多摩区、読売光と愛の事業団運営)での活動再開も待ち遠しいです。

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 朗読グループ会員全員による毎月の定例会では、活動報告、会の運営に関する話し合いを行います。会場での開催とZoom例会の開催が半々で定着してきました。音訳技術向上のための勉強会は、毎月1回、読売ボランティアセンターで行っています。講師は、元NHKアナウンサーの山田敦子さんです。音訳技術を学び、質の高い録音図書を目指して研鑽を積んでまいります。新年度には荻窪カルチャーでの講習を終えた何人かが新しく当グループに入会する予定です。今後も利用者の皆様にご満足いただける録音図書を提供していきたいと思います。

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