障害者を応援したい

重症心身障害児者支援

 事業団の名称「光と愛」の「愛」は、その前身の一つである「読売愛のプレゼント協会」から受け継いだものです。同協会は重度の心身障害をかかえる障害児への支援が不十分で、その家族が苦労されている時代に、入所施設での介護・看護の研究への助成や施設に出向いて介護を手伝うボランティアを募集して派遣する事業などに力を入れてきました。その流れを引き継ぎ、現在は重症心身障害者施設で働く介護士や理学療法士らが取り組む実践研究を顕彰する「読売療育賞」(副賞50万円)や、重症心身障害施設が加盟する学会の運営費などを助成しているほか、在宅の障害児者の支援のために、「全国重症心身障害児(者)を守る会」と連携する親の会の支部での活動費を助成しています。

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視覚障害者支援

 事業団の名称「光と愛」の「光」は、その前身の一つである「読売光のプレゼント協会」から受け継いだものです。同協会は角膜移植のあっせんを行う「アイバンク」の運営のほか、視覚障害のある方の検診などを行ってきました。その流れを引き継ぎ、事業団では現在もアイバンクの運営のほか、ロービジョン(低視力)の方のためのセミナー開催を行う日本点字図書館などの団体に助成をしたり、音訳ボランティア養成講座を開催したりして視覚障害者に対する支援を続けています。

障害者自立支援

 「生き生きチャレンジ事業」と銘打って、障害者の自立を支援するため、障害者が働く福祉作業所を対象に助成事業をしています。1996年に巨人軍の松井秀喜選手がホームランを打つたびに製作されるテレホンカードの売り上げなどを原資に始めた小規模作業所支援が最初で、それを引き継いで2007年から今の事業名に変わりました。作業所で働く障害者には工賃・賃金が払われていますが、単純労働などが多く、自立して生活をするには程遠い状況です。事業団では、作業所がユニークな発想で新たな事業に取り組むための設備投資の費用や、老朽化した設備の更新の費用などを上限50万円で毎年10か所以上の作業所に助成をしています。特にコロナ禍では売り上げが期待できず、雇用の確保も容易ではありませんでした。少しずつ回復に向かっていますが、働きがいがある職場を維持するためにも寄付金が増えれば、助成額も増やせます。

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