読売ボランティアセンター

山路ふみ子さんの17回忌法要 青山霊園で(2022年12月)

 読売ボランティアセンター設立のきっかけとなる多額の寄付をしていただいた元女優の山路ふみ子さんの17回忌法要が12月10日、東京都港区の青山霊園で営まれました。山路さんに校舎1棟を寄贈してもらった学習院女子大学や山路ふみ子文化財団の関係者ら約25人が訪れ、冥福を祈りました=写真下=。

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 法要後は、近くのホテルでお斎の会も開かれ、山路さんの写真やポスターなどが展示される中、集まった約60人がその遺徳を偲びました=写真下=。挨拶した山路ふみ子文化財団の岩崎光洋理事長は「在りし日を偲び、心の片隅に山路さんの思いを刻んでいただければ」と話しました。

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 事業団へのご寄付は、山路さんが愛知県下に所有していた土地を売却した金額の一部。母親の故マスエさんが山路さんの将来に備えて買った土地で、ふだんから目の不自由な人たちの生活に心を痛めていたことから寄付を思い立ったそうです。

 山路さんは、1961年には事業団の前身の読売光のプレゼント協会に10万円を寄付、これは同協会の寄付第1号となりました。64年には、映画界を引退後、母親と経営していた料亭を売却した1億円を投じて「山路ふみ子自然科学振興財団」を設立。目の治療のための機器を病院に寄贈し、若手研究者の育成にも力を注ぎました。76年には「山路ふみ子文化財団」を設立し、日本映画の振興のために顕彰する賞を設けたり、福祉施設への寄付をしたりするなど、光の当たらない人たちをずっと支援し続け、2004年12月6日、92歳で亡くなりました。

 1991年に東京・目白に開設された読売ボランティアセンターでは、視覚障害者支援のため、点訳と朗読のボランティアグループの活動拠点となっており、2020年に大塚に移転後も大勢のボランティアが活動を続けています。

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