5年ぶりに読売・郡司ひさゑ奨学生の採用式・交流会 (2024年04月)
児童養護施設や里親などで暮らす高校生の進学を支援する「読売・郡司ひさゑ奨学基金」の26期生の採用式・交流会が3月18日、読売新聞東京本社で行われました。奨学生を招いての開催は、コロナ禍のため2019年3月以来で5年ぶりです。
今年度は66人から応募があり、作文などの審査で昨年12月、10人が内定。うち1人が就職に切り替えて奨学金を辞退し、9人となりました。奨学生は男性5人、女性4人。都道府県別は、鳥取2人のほか、東京、静岡、長野、石川、和歌山、熊本、沖縄各1人。志望進学先は4年制大学4人、専門学校5人で、志望職種は、ファッションデザイナー、栄養士、高校教諭、建築設計士、理学療法士、調理師、農業、美容師など様々です。9人には卒業まで毎年4月に学習支援費として30万円が支給されます。
採用式では、事業団の大浦哲常務理事があいさつし、「コロナ下での学園生活は大変だったと思います。新たな生活となる今後、奨学金を有効活用して、それぞれの目標に向かって頑張ってください」などと話しました。続いて、この日は欠席となった選考委員の野村吉太郎弁護士(事業団理事)のあいさつ文が代読され、「皆さんの一番の武器は若いこと。京セラ、KDDIを作り上げた稲森和夫さんは著書で『目標を持ってそれに向けて一心不乱に努力すれば、夢は実現する』と書いている」と、奨学生を激励しました。奨学生には1人ずつ採用通知が大浦常務から授与され、最後に記念撮影がありました=写真下、画面中央の肖像画は基金のために寄付をしていただいた郡司ひさゑさん=。
奨学生たちは本社内のレストランで食事をしながら歓談し、1人ずつ自分の夢や目標を語り合いました。その後、読売巨人軍の本拠地でもある東京ドームを見学、グラウンドにも降りて人工芝の感触を楽しみました=写真下=。