奨学生からの入学・近況報告

読売・郡司ひさゑ奨学生 9人から入学報告届く(2024年04月)

 児童養護施設や里親家庭のもとなどから大学・短大や専門学校に進学する学生を支援する「読売・郡司ひさゑ奨学基金」の奨学生のうち、今春入学した26期生9人からは入学報告が届きました。1人暮らしでの不安やこれからの目標などがそれぞれの言葉で綴られています。

 入学報告はこちら.pdfからご覧ください。

26市村写真.jpg石川県から秋田大学理工学部に入学し、数学の高校教師を目指す市村優輝さん=写真=は、アパートでの一人暮らしを始めました。もともと料理が好きで自炊には困らなかったといいますが、掃除などすべての生活を一人でこなさなければならず、「(児童養護施設に)在園していた時の職員の皆様の支援のありがたみを実感しています」と入学報告を寄せてくれました。入学式では知人が皆無で緊張して臨んだといい、オリエンテーションでは高校生活では無かった「自分で時間割を立てる」ことに苦労したようです。部活動・サークル紹介では中学校時代に取り組んだ卓球を選び、スポーツにもチャレンジすると語ってくれました。難易度の高い理工学部の数理・電気電子情報学科の教科に「大学生になったという実感が少しずつ沸いてきました」といいます。同じ夢を持つ友人との出会いもあり、緊張もほぐれつつあるようです。1~2か月後の大学生活にも慣れた頃にはアルバイトも始める予定です。「苦手な教科にも取り組まなくてはならず心身ともに疲れることもあると思いますが、目標達成のため悔いの残らないよう勉強したいです。奨学金を有効に使わせていただきます。ありがとうございました」と決意を語ってくれました。

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