郡司奨学生13人が卒業 11人が就職(2021年05月)
児童養護施設などから進学する高校生を支援する「読売光と愛・郡司ひさゑ奨学基金」の奨学生は今春、19~21期生13人(男性8人、女性5人)が卒業しました。就職したのは11人で、就職先は、生命保険会社、金融商品の専門商社、総合病院の理学療法士、障害者施設職員、児童養護施設の保育士、ネイリスト、税理士補助、介護施設職員、美容師、ダンサーでした。関西の大学を卒業した男性は、科目等履修生として在学して高校の英語教諭を目指し、中部地方の短大を卒業した女性は希望職種で求人がなく、まだ就職先が決まっていません。このほか、短大に進学し、保育士を目指していた女性は卒業できませんでした。
多くの人に頼られる看護師に 3年制の専門学校を卒業し、看護師になった男子学生の卒業報告(抜粋)「入学当初は慣れない環境下で看護技術や解剖生理など聞いたこともない授業ばかりでやっていけるか心配でした。自分自身が人見知りということもあり、緊張しましたが、グループ授業や実習をともに協力していく中で友人を作ることもできました。病院実習はコロナの影響もあり、3年生からは充実した内容とならず、大変でした。実習が終わり、看護師国家試験に向けて勉強を始めました。友人とわからないところを教え合ったりして、3月下旬に無事合格できました。学生の自分はもう終わり、これからは社会のルールや責任、義務などを背負って生きていかなければなりません。誰かに守ってもらえる立場ではなく、自分は大人だという意識を持って生きていきたいです。奨学金のおかげで不自由なく学生生活を送ることができ、看護師になれました。次は、多くの人に頼られる看護師を目指します」
卒業報告はこちら.pdfからご覧になれます。