支援の実績

子ども育成支援事業 助成先11団体決まる(2020年08月)

 子どもたちの健全な育成を目指して支援活動をしている団体を助成する「子ども育成支援事業」の助成先11団体が決まりました。子どもの貧困が社会問題となる中で始まった助成は今年で3年目。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で支援活動が十分に出来ないケースも増えているとみられ、申請数は昨年度より40件少ない25件にとどまりました。

 助成総額は430万円。子ども食堂などの居場所事業や学習支援の活動への助成が多くを占めるなかで、コロナの感染拡大で離職を余儀なくされたひとり親家庭支援の弁当配付や余った食品の配送などのほか、感染を防ぐための3密対策にかかわる事業などが目立っています。

 東京都内で感染者が一番多い新宿区で活動する「NPO法人キッズ未来プロジェクト」は、これまで月数回の子ども食堂「新宿ニコニコ子ども食堂」の運営などをしてきましたが、コロナの感染拡大で、今は生活保護世帯などに弁当を配付しています。また、メールで相談を受け付け、月に1回、専門家につなぐリモート形式の相談も実施しています。そうした活動の支援として37万円を助成しました。代表の猪爪まさみさんは「コロナの関係でシングルマザーは離職による減収となり、家賃が払えなくなるなどの不安を抱えています。4月からは利用申し込みが増えています。しっかり支援したいと思います」と話していました。

子ども支援弁当.jpg 写真は、キッズ未来プロジェクトが取り組むお弁当作り。困っているひとり親家庭などに配付している

 仙台市内で子ども食堂を運営する「NPO法人おりざの家」は、借りている部屋の仕切りなどを取り壊し、広いスペースにして食事の提供をしたいと考えています。利用者も増えており、3密回避のための措置で、部屋の改修費の一部として50万円を助成しました。

 助成が決まった団体は次の通りです。        

 NPO法人シゴトシンク北海道児童自立支援ホームサイド7(北海道函館市)
 NPO法人パクト( 岩手県陸前高田市)
 NPO法人おりざの家 (仙台市太白区)
 NPO法人フードバンク狛江 (東京都狛江市)
 一般社団法人寺子屋いづみ (東京都世田谷区)
 NPO法人ぐーぐーらいぶ (東京都武蔵野市)
 NPO法人キッズ未来プロジェクト (東京都新宿区)
 NPO法人女性と子育て支援グループ・pokkapoka( 大阪市東淀川区)
 Salon de AManTo天人大家族食堂 (大阪市北区 )
 NPO法人手と手と手 (高松市 )
 公益財団法人すみれ学級 (大分市)

 各団体の助成事業の内容と助成額は、こちら.pdfからご覧になれます。

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