支援の実績

郡司ひさゑ奨学生 今春は11人が卒業、うち8人が就職(2020年04月)

 児童養護施設などから進学者を支援する郡司ひさゑ奨学基金の奨学生は今春、11人が卒業しました。18~20期生で、男性3人、女性8人。就職したのは8人で、就職先は、看護師になった女性3人が病院、不動産業、製薬会社、JA、人材サービス、アニメーション制作会社でした。進学者は男女2人で、男性は出身大学の工学系の大学院に進学し、女性は欧州の大学院進学を視野に語学留学を予定していましたが、コロナウイルスの流行のため、国内で待機しています。このほか、3月末時点で女性1人はまだ就職先が決まっていません。

 神奈川県内の看護短大を卒業し、地元の大学病院で看護師として勤務することになった女性は、知識や技術を習得したうえで、将来は地域で活動する保健師を目指したいと考えています。昨年、川崎市多摩区で起きた私立カリタス小学校の児童ら19人が殺傷された事件をきっかけで、「目の前で誰かが傷つけられれば、心身に多大な影響を与えてしまう。医療の現場では主に身体に生じた傷病にしか関われないが、心の傷を見ていくには、その人と信頼関係を築き、時間をかけてケアをしていく必要がある。地域の保健活動を担っている保健師となり、その人にあったその人らしい生活を送れるように支援したい」と報告で語ってくれました。

卒業報告はこちら.pdfから

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