読売・郡司奨学生10人から入学報告 (2023年05月)
読売・郡司ひさゑ奨学基金の第25期の内定者10人が、4月にそれぞれ予定していた学校に入学し、入学報告が届きました。10人は男女半々。都道府県別は、岩手2人、北海道、群馬、埼玉、東京、長野、大阪、鳥取、宮崎各1人。進学先は4年制大学6人、専門学校4人。将来の志望職種は、看護師が3人いるほか、パーソナルトレーナー、建築業、ネットワークエンジニア、国際機関職員、消防官、弁護士ないし地方公務員、教諭と様々です。
入学報告はこちら.pdfからご覧になります。
入学に先立って、3月17日、登校の1人を除く9人が参加してオンライン上で採用式を行いました。9人には自己紹介を兼ねて、それぞれ進学先を決めた理由や今後の抱負を語ってもらいました。在学中は4月に学習支援費として年額30万円が支給されます。
看護師と音楽療法の〝二刀流〟目指す
地元・鳥取県内の医療看護専門学校に入学し、看護師を目指す山本千尋さん=写真左=は、中学、高校時代に吹奏楽部に所属し、トロンボーンを演奏していました。地道に基礎練習を重ねて技術を習得し、高校では副部長を務めました。音楽を通じて、観客に元気や勇気、感動を与えられることを知りました。
看護師を志望したのは、子どもの頃から体が弱く、施設の看護師にとてもお世話になったためです。体調面だけでなく、悩みなども聞いてもらうこともあり、不安がとても和らいだそうで、「私も誰かを支えられるようになりたい」と思うようになりました。その後、医療の分野で音楽をリハビリに取り入れた音楽療法があることを知り、6年間続けて自身の大きな糧になった音楽で患者さんが元気にしたいとう思いが募りました。採用式でも、「看護師を目指すだけでなく、音楽療法も学んで、音楽を通じて患者と関わり、ケアをできればと思っています」と報告してくれました。