子ども育成支援 学習支援や読み聞かせなど5団体に助成(2018年08月)
今年度から始めた子ども育成支援事業の助成先が決まりました。助成するのは、学習支援や本の読み聞かせ、子ども食堂などの活動を展開する5団体で、助成総額は250万円です。 これまで「子ども支援寄金」の多くを奨学金に充ててきましたが、子どもの貧困が社会的な関心を集める中で、新しい発想やアイデアで貧困家庭や母子家庭などの子どもの健全な育成に向けて取り組んでいる団体を支援したいと考えたのがきっかけです。 初年度は新聞での公募はせず、事業団のホームページで助成を希望する団体に呼びかけを行い、相談のあった中から助成先を決めました。来年度は予算額を増やすとともに新聞社告などで公募も行う予定です。
このうち、NPO法人「ぐーぐーらいぶ」は、東京都武蔵野市で、子ども文庫の運営や絵本の読み聞かせ会など子どもの読書環境のサポートをしている団体です。利用者から学童クラブがいっぱいで入れないので、その受け皿を作ってほしいという要望があり、今年から平日の夕方、5歳以上の子どもを預かり、「放課後文庫」を始めることになりました。宿題など学習支援のほか、本のある環境をいかして読み聞かせなども行うそうです。運営費の一部として90万円を助成します。
学習支援をしている2団体にも助成します。NPO法人「Kacotam」は、札幌市内で児童養護施設や母子生活支援施設を訪問して、施設の子どもを対象に学習支援をしています。ボランティア15人の交通費や講師の謝礼などとして47万円を助成します。NPO法人「まちの塾フリービー」(東京都杉並区)は、不登校、引きこもり、貧困、発達障害などの問題を抱える子どものための無料学習塾です。会場使用料や教材費などとして80万円を助成します。