障害者

読売アイバンク(2023年04月)

 亡くなられた方の善意を生かし、角膜を必要とする方に移植して光を取り戻す橋渡しをするアイバンクは、47都道府県で54バンクが運営されています。 2023年4月現在の登録者総数は約156万人、これまでに献眼された方は約43,500人となっています。

 読売アイバンクでは、東京都にお住まいの方の登録をお受けしています。1964年の設立以来、登録者は約23万人、献眼された方は3,763人(2023年4月)にのぼります。いまだ多くの方々が移植を待っています。一人でも多くの方の献眼登録をお待ちしています。※登録票のデザインを2024年度から変更しました。

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アイバンク登録票


1.アイバンクに登録するには

読売アイバンクでは、都内にお住まいの方のご登録をお受けしています。それ以外の地域の方々には、お住まいの地域のアイバンクを紹介いたします。

1.読売アイバンクに電話または手紙で申し込みます 。 説明イラスト
2.アイバンクより届いた承諾書に必要事項を記入し、返送します。 説明イラスト
3.アイバンクより登録票が送られてきます。これで登録は完了です。登録票は常時携帯してください。 説明イラスト
4.読売アイバンクに登録したことをご家族にも知らせましょう。 説明イラスト

*登録時に目の検査はしません。年齢制限もありません。老眼・近眼・遠視・乱視でもOKです。


2.献眼について

事前に登録がなくてもご遺族の承諾があれば、献眼は可能です。もしもの時は、読売アイバンク(土日祝祭日・夜間は東大病院)へご連絡下さい。

1.ご遺体の安置場所(病院・自宅・葬儀場所)へ眼科の摘出医が出向きます 。死後6~12時間以内であれば献眼は可能です。 説明イラスト

2.ご遺族に眼球摘出と血液採取の承諾をいただき、眼球を摘出します。(両眼で約1時間)

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3.摘出後、義眼を入れますので、外見上の問題はありません。 説明イラスト
4.数日後、待機患者に角膜移植が行われます。 説明イラスト

*献眼についてより詳しく知りたい方には、ご希望があれば、直接ご説明させていただきます 。また、医療従事者向けに、アイバンクの説明も行っています。

<お問い合わせ先>

 ・読売アイバンク(登録事務や平日の献眼申し出など)
   電話:03-3217-3473(月~金曜日 9時30分~17時30分)

 ・東大病院(平日の夜間及び土日祝日で、登録者が亡くなられ、献眼を希望する場合に限ります)
   電話:03-3815-5411 眼科病棟 内線31634


3.移植手術について
1.摘出した眼球の角膜部分を移植手術用に加工します 。 説明イラスト
2.特別な顕微鏡で角膜を検査します。 説明イラスト
3.採血検査でも問題がなければ、待機患者に連絡します。 説明イラスト
4.移植手術を行ないます。 説明イラスト

4.角膜移植とは

 角膜は眼球の最前部にあり、黒目と呼ばれる部分を覆っている薄い透明な膜です。外部からの光がこの角膜を通して網膜に達し、ものが見えるようになります。角膜が病気や、けがで白く濁ってしまうと光を通さなくなり、視力が低下したり、失明することもあります。

亡くなられた方から角膜を提供していただくことを献眼といいます。献眼された角膜を移植手術用に加工し、患者さんの濁った角膜を、透き通った角膜に交換すれば視力は回復します。その手術を角膜移植といいます。

透き通った角膜は、亡くなられた方からの善意によってしか得られません。その善意を、「角膜提供のお約束」として生前に登録するのがアイバンクです。なお生前の登録がなくても、ご遺族の承諾があれば献眼は可能です。

イラスト:眼球断面図

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