視覚障害者

協賛の本間一夫文化賞に全盲の鍵盤楽器奏者・武久源造さん(2023年11月)

 事業団が協賛し、日本点字図書館(東京都新宿区、長岡英司理事長)が視覚障害者の文化や福祉の向上に貢献した個人・団体に贈る「本間一夫文化賞」の第20回受賞者に、全盲の鍵盤奏者武久源造さん(66)(東京都杉並区)が選ばれ、11月11日に同図書館で表彰と記念講演が行われました。

 武久さんは松山市出身。全盲の両親の間に生まれ、1歳で視力を失いました。盲学校で音楽教師をしていた父の指導でピアノを習い始め、東京芸大を卒業し、同大大学院を経てプロの道へ進みました。チェンバロ、オルガン、ピアノなど多彩な鍵盤楽器を駆使し、中世から現代まで幅広いジャンルを演奏。特にバッハの演奏・研究が国内外から高く評価されています。器楽アンサンブルの結成や編曲、多くのコンクールの審査委員も務めるなど精力的な活動を続けています。

 表彰式当日、武久さんはコンサートツアーの最中で、会場には来られず、夫人の洋子さんが賞状や記念品を代わりに受け取りました=写真下右=。武久さん本人はオンラインで参加し、自身で調整した鍵盤楽器「ジルバーマン・ピアノ」の演奏も交えながら、バッハの時代の音楽やその魅力、再現することの楽しさなどを語りました=写真下左=。

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 武久さんの詳しい紹介は11月7日の読売新聞都内版(多摩地区は8日掲載)に掲載されました。記事はこちら.pdfからご覧になれます。

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