支援の実績

協賛の本間一夫文化賞に小林鉄工所と社長の小林博紀さん(2022年11月)

 事業団が協賛し、日本点字図書館(東京都新宿区、長岡英司理事長)が視覚障害者の文化や福祉の向上に貢献した個人・団体に贈る「本間一夫文化賞」の第19回受賞者に、京都市の産業機械メーカー小林鉄工所と代表取締役社長の小林博紀さん(85)が選ばれました。11月12日に同図書館で表彰と記念講演が行われました。

 小林鉄工所は1933年創業。小林さんは大学卒業後、61年に急逝した父のあとを継ぎ、点字印刷機などの製作のほか、手動・足踏み式だった点字製版機の電動化に取り組み、84年に自動点字製版機を完成させました。現在、この製版機のメーカーはわが国では同社だけで、点字教科書や点字版選挙公報などがこの製版機で作った原版から印刷されています。

 「点字とからくり」と題する記念講演で、小林さんは自動点字製版機などの仕組みの説明のほか、修理やメンテナンスのために全国を飛び回っていることなどを話し、今後も仕事を続ける意欲を見せていました。

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 かつて自身が製作し、納品したタイプライターを説明する小林さん(右)

 同賞は日本点字図書館を設立した本間氏を記念し、読売光と愛の事業団などの協力で創設されました。

 今回の受賞は、10月28日の読売新聞の京都府版でも詳しく紹介されました。記事はこちら.pdfから子欄ください。

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