協賛の本間一夫文化賞に「桜井記念 視覚障がい者のための手でみる博物館」(2021年11月)
事業団が協賛し、日本点字図書館(東京都新宿区、田中徹二理事長)が視覚障害者の文化向上に貢献した個人や団体に贈る「本間一夫文化賞」の第18回受賞者に、「桜井記念 視覚障がい者のための手でみる博物館」(盛岡市、川又若菜館長)が選ばれ、11月13日に同図書館で表彰と記念講演が行われました。
同博物館は1981年、岩手県立盲学校教諭で全盲だった桜井政太郎さんが、「視覚障害者の知識を広げたい」と、自身が集めた動植物などの標本や模型約3000点を自宅に展示したのが始まり。2011年、知人の親族だった川又さんが引き継いで別の場所で運営しています。見学は予約制。
川又若菜館長による記念講演では、博物館を引き継いだ経緯や、視覚障害者にどうやって展示物を説明しているかを具体的に話しました。川又さんは「単にモノの形を触って確認するだけではなく、きちんと説明して初めて理解してもらえる。今後も展示、説明、対応の三つを大事にして運営していきたい」と語りました=写真下=。
同賞は日本点字図書館を設立した本間氏を記念し、読売光と愛の事業団などの協力で創設されました。同博物館は11月13日の読売新聞岩手県版でも紹介されました。記事はこちら.pdfからご覧になれます。