初のオンラインによるロービジョンイベント 東京と大阪で(2020年09月)
視力が低下したり、視野が狭くなったりして日常生活に不自由している方を対象にした全国ロ-ビジョンセミナーが、9月26日、東京都新宿区の日本視覚障害者職能開発センターで開かれました。読売光と愛の事業団が後援し、今回で19回目。例年は新宿区戸山の戸山サンライズで開催されてきましたが、今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、初めてオンラインでの開催となりました。
セミナーにはパソコンなどを使って、全国各地から290人が参加。会場の会議室には質疑応答のため関係者ら40人が詰めました。今年、同センターが創立40周年を迎えたことから、テーマは「技術の進歩と日本視覚障害者職能開発センターの40年」。午前は「IT以前 カナタイプ、オプタコンを中心に」と題する講演などがあり、午後は、音声読み上げソフトユーザー3人が参加して「視覚障害者の働く可能性を広げるICT―その条件は―」をテーマにパネル討論も行われました。同センターの伊吾田伸也施設長は「オンラインでの開催は東京以外の方の参加も可能なので、来年は通常会議との折衷案で考えたい」と話していました。
オンライン形式で行われたセミナー(日本視覚障害者職能開発センターで)
西日本最大規模の視覚障害者用具・機器展「全国ロービジョンフェア」(日本ライトハウス主催、読売光と愛の事業団共催)もオンライン形式で実施。大阪市内の会場で例年開催している展示会を、10月から来年3月まで動画投稿サイトを利用し、32社の製品約60点をまとめて紹介しています。一方、福岡県内で開催予定だった九州ロービジョンフォーラムは感染予防のために中止となりました。