支援の実績

在宅重症心身障害児者を抱える親の会10支部への助成決定(2018年10月)

 今年度の新規事業である在宅重症心身障害児(者)を抱える親の会傘下の各支部への助成先が決定しました。

 事業団ではこれまでも在宅のまま介護を受ける重症心身障害児(者)に対しては「全国重症心身障害児(者)を守る会」(東京都、倉田清子理事長)が行っている療育相談事業に助成してきましたが、在宅者や親御さんへの支援を充実させたいと考え、守る会と連携する親の会の各支部が取り組む事業への助成を決めました。守る会が親の会各支部から申請を受け付け、本年度は守る会から推薦のあった計10支部に総額200万円の助成が決まりました。助成先と内容は次の通りです。

神奈川支部は交流キャンプを開催

 神奈川支部開催の2泊3日の交流キャンプは、8月下旬、川崎市青少年の家で行われ、障害者とその保護者、ボランティアとして中高生ら計50人が参加しました。障害者に生活する意欲を育み、中高生のボランティアには障害者への思いやりや理解を深めてもらうのが目的です。プール遊び、キャンプなどを通し普段は外に出る機会の少ないひとたちが様々なプログラムを体験しました。参加した家族からは「たくさんのボランティアさんたちに出会い、良い経験をさせてもらえました」、「同じ立場の親同士、兄弟同士として話が聞けて、自分自身もリフレッシュすることができました」との声が寄せられました。

             

                                                             

 きょうだい同士の交流 コンサート、研修会も

 熊本県支部による「きょうだい交流キャンプ」は、障害児(者)のいるきょうだい同士が交流を深めるのが狙いです。片方が障害を持ち、もう片方が健常者だった場合、親御さんが障害のある子どもにばかり関心が向き、健常者のきょうだいが疎外感を持つケースが多いとされます。今回はそうした悩みを少しでも解消する仲間作りを目指し、スタッフやボランティアを含め37人が8月5日、熊本市環境総合センターで出前講座にきょうだいで参加したほか、くまもと江津湖療育センターでは保護者向けの講話会も行われ、障害児(者)と健常者のきょうだいを育てた母親の体験談を聴き、交流を深めました。
 山口県支部が予定していた「日帰り交流デイキャンプ」は台風のために中止となり、家庭訪問コンサート事業を実施しました。民族音楽の演奏者が在宅の障害児(者)の自宅4軒を訪問し、ミニコンサートを楽しみました=写真下

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 研修会事業は、障害児(者)の家族が療育・生活援助のための知識や技術の習得をするための「保護者研修会」、保護者が呼吸管理、食事介助、入浴介助などについて専門家から学ぶ「在宅介護支援研修」、保護者が成年後見制度に詳しい弁護士や社会福祉士から成年後見人の役割を学ぶ「成年後見人研修」の3つ。北海道、石川、滋賀、兵庫、岡山、熊本県の6支部に助成が決まりました。
 東京都支部による地域活動活性化事業は、区市単位で活動している分会の活動を充実させるためにさまざまな研修を行うほか、これまで分会がなかった地域での分会設立にもつなげる計画です。

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