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第9回読売療育賞決まる 最優秀賞に旭川児童院(岡山)(2012年10月)

 重症心身障害者施設の優れた実践研究を顕彰する「第9回読売療育賞」が10月に千葉市で行われた重症心身障害療育学会で決まりました。
最優秀賞(副賞50万円)には、旭川児童院(岡山市)の「経腸栄養剤利用者のためのカルニチン含有『注入スープ』開発の試み」が、敢闘賞(同30万円)には、千葉リハビリテーションセンター愛育園(千葉市)、心身障害者コロニーこばと学園(愛知県春日井市)、くまもと江津湖療育医療センター(熊本市)の3施設が選ばれました。

 旭川児童院の研究は、健康維持に必要とされるアミノ酸の一種「カルニチン」の補充の仕方に着目。自然食品からの補充が大切と考え、カルニチンが多く含まれるラム肉や牛肉をベースに牛乳や野菜を加えて粘りを出した味噌味のスープを試作し、胃ろうの患者10人に飲ませました。この結果、低体温の症状が改善された人もあり、スタッフは「温かいスープにすることで、少しでも本来の食事に近づけたい」と話し、今後、対象者の拡大や投与量の増加を検討しているそうです。

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カルニチンが含まれる特製スープを開発した旭川児童院のスタッフ

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