在宅重症心身障害者支援に50万円助成へ 親の会8府県支部の研修会などに(2022年10月)
在宅の重症心身障害児者やその家族を支援する活動への助成は5年目を迎え、全国重症心身障害児(者)を守る会(倉田清子理事長)から申請のあった50万円の助成を決めました。守る会と連携する親の会の8府県支部の活動に助成します。
各支部で取り組む事業は、青森、岩手、長野、大阪、広島、福岡の6府県支部が保護者研修会、岩手、福島、島根の3支部がリーフレット作成です。
10万円の助成を受ける青森県支部では、10月8、9両日、むつ市内の下北文化会館で、キャスパーアプローチ(嚥下・発語・呼吸・眼球運動が変わる姿勢調整法)の開発者を講師に招き、学習会を開催しました。重症児12人とその保護者のほか、養護学校教員や理学療法士ら延べ59人が参加。姿勢保持が難しい子どもたちは、ベルトで固定され苦しい姿勢を余儀なくされてきましたが、新しい姿勢の体験で一瞬にして笑顔があふれ、リラックスしていました。参加者からは、「日常の痛み・苦しみを取り除くことがいかに大切か、当たり前と思っていた環境を疑い、本人の姿を見て考えることを教わりました」(保護者)、「楽になった。力が抜けた。iPadが簡単に操作できた」(障害児)といった声が聞かれました。
指導を受けながら、iPadを操作する参加者(青森県支部の学習会で)