在宅の重症心身障害児者支援に100万円助成 親の会8支部の野外活動や研修会などに(2024年11月)
在宅の重症心身障害児者やその家族を支援する活動への助成は7年目を迎え、今年は社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会(東京都、倉田清子理事長)から申請のあった事業に対し、100万円を助成することに決まりました。守る会と連携する親の会の8支部の活動に活用されます。
各支部で取り組む事業は、宮城、福島、山梨が野外活動・交流会、島根が療育キャンプと巡回療育相談、青森、岩手、山口、群馬が研修会などとなっています。
福島では小名浜で観光遊覧船クルージング後、「アクアマリンふくしま」を見学
福島支部は10万円の支援を受け、障害を持つ4人とその家族、支部スタッフら計16人が9月14日、福島県いわき市で、小名浜港を観光遊覧船でのクルージングや、東北最大級の楽しく学べる水族館「アクアマリンふくしま」を見学しました。
同支部によると、健常者をきょうだいに持つ重症児は、健常者に合わせがちな旅行が多くあわただしく、重症児が主役となった今回の旅行は、手厚い支援でゆっくりとした時間を楽しめたといいます。旅行中は、一般の方々と触れ合う機会も生まれました。旅先の施設関係者は「障害を持っている方々に何かできないかと考えていました。今後も皆さんのお役に立つことがあるのであれば手を差し伸べたい」と話し、障害児(者)の存在を知ってもらうとともに、遊覧船の乗船、下船時のお手伝いなどを通じ、障害者への理解も深めてもらう機会になりました。参加した家族は「同じように車椅子を使用している方たちとの行動で、子どものペースに合わせた時間を過ごすことができて良かったです」と感謝していました。
写真は、興味深く水槽を覗き込む母子ら(アクアマリンふくしまで)
福島支部以外の助成先と対象となる活動内容・助成額(単位・万円) | ||
宮城 | 野外活動交流事業(芋煮会) | 10 |
山梨 | 野外活動交流事業(シーパラダイス、伊豆フルーツパーク) | 10 |
島根 | 療育キャンプ事業 重症児者の食事、栄養バランスについての研修会および音楽療法 |
30 |
巡回療育相談事業 | 15 | |
青森 | EyeMoT FES2024 視線入力で物づくり、ゲーム等体験。意思伝達 | 10 |
岩手 | ファッションショー 障害に目を向けた服 |
5 |
山口 | 栄養素・ビタミンについて 重症児(者)は骨折が多いため、骨を強くする栄養素について |
5 |
群馬 | 心と体のケア 楽集会 | 5 |