在宅重症心身障害児者を抱える親の会10支部へ助成(2019年11月)
在宅の重症心身障害児者やその家族を支援しようと、昨年度から始まった「在宅重症心身障害児(者)を守る会」への助成で、守る会と連携する親の会の各支部への助成内容と助成額が決定しました。今年度も守る会が親の会各支部から申請を受け付け、推薦のあった計10支部に総額200万円を助成しました。
10 支部への助成は次の通り
▽交流キャンプ事業
交流キャンプ 青森県支部 50万円
交流キャンプ 沖縄県支部 50万円
交流デイキャンプ 山口県支部 25万円
交流デイキャンプ 愛知県支部 20万円
きょうだい交流デイキャンプ 熊本県支部 5万円
▽研修会事業
在宅介護支援研修 山口県支部 7万円
保護者研修会 岡山県支部 8万円
▽その他支部活動活性事業
医療的ケア児家族交流会 青森県支部 10万円
音楽レクリエーション 群馬県支部 5万円
巡回療育相談 熊本県支部 20万円
青森県支部はボランティアとの交流キャンプ開催
青森県支部では、「交流キャンプ」を9月下旬、1泊2日でリンゴの産地、同県平川市のホテルアップルランドで開催しました。障害者とその家族、中学生を含むボランティア計32人が参加しました。初日は音楽療法士が音楽遊びをし、ボランティアが障害者の入浴介助をしました。2日目は親子でタッチセラピーをして体も心もリフレッシュした後、ボーリングなどのレクリエーションで盛り上がりました。普段はゆっくり関わることができない親子も、触れ合ったり、おしゃべりをしたりと、ゆったりとした時間を過ごしました。参加者からは、「初めて参加し、いろんな方と知り合うことができてとても良かった。今後もこのような交流会があれば参加してみたい」「ボランティアとして初めて参加しました。障害をもった方々と一緒の時間を過ごし、多くのことを学びました。皆さんの楽しんでいる様子が印象的でした」といった声が聞かれました。このほか、同支部初の試みとして、9月上旬に「医療的ケア児家族交流会」を実施しました。交流会は1~13歳までの9人の医療的ケア児と16人の家族、スタッフと医療関係者24人の、計49人が参加。前半は、音楽療法士による音楽遊び、後半は家族の情報交換をしました。
大型パラシュートや魚を吊り下げて海の雰囲気を味わう参加者
愛知県支部は医療施設のボランティアとの交流デイキャンプを開催
愛知県支部による「交流デイキャンプ」は、8月下旬、三重県桑名市にある名古屋市休養温泉ホーム松ヶ島で開催され、障害者とその家族、医療施設のボランティア計34人が参加しました。障害者には生活の意欲を育み、ボランティアには障害児者への思いやりと理解を深めてもらうことが目的です。大浴場を貸切りにしての入浴、ペースト食によるランチ、ビンゴ大会などが行われました。参加家族からは「介護に慣れたスタッフによる入浴はとてもリラックスできた」、「何種類ものご馳走がきれいにペーストされていて、子どもがあっという間に完食してしまった」、「親も久々に安心して温泉を楽しめた」といった声が寄せられました。