子ども育成支援事業 15団体に総額565万円を助成 読売新聞地域版で活動内容も紹介(2024年10月)
子どもたちの健全な育成を目指して支援活動をしている団体を助成する「子ども育成支援事業」の助成先が決まり、15団体に助成金を送りました。助成総額は565万円となりました。「子どもの貧困」が社会問題となる中で始まった助成は今年で7年目。昨年よりも12件少ない107件の申請がありました。助成する事業は、生活困窮家庭の子どもの学習支援や食品贈呈、子ども食堂などの居場所事業、児童養護施設の子どもたちへの学習支援など様々。今年も読売巨人軍から同事業に寄付をいただきました。
学習支援や居場所提供に奔走 日大学習支援ボランティア「桜んぼ塾」に42万円助成
助成先の一つ、東京都世田谷区の日本大学学習ボランティアサークル「桜んぼ塾」は、児童養護施設やひとり親家庭で暮らす子どもたちを対象に、学習支援や居場所を提供する活動に取り組んでいます=写真下=。貧困や不登校、引きこもりに苦しむ子どもの学力向上はもちろん、コミュニケーションを取ることで社会参画を促す大きな支えともなっています。学習支援は、子どもたちに学習計画を立てさせることが特徴で、自主性や意欲を醸成することに繋がっており、一人一人の能力に合わせたプリントも好評のようです。今秋からは子ども食堂の設置も計画。助成金は教科書費用のほか、コメの購入代金などに充てられる予定です。代表の岡川惠美子さん(文理学部3年)は「お子さんと学生の双方が楽しんでもらえるような活動を心がけています。助成金は不足していた物品を購入し、より多くのお子さんの支援に繋げることができます。大切に使わせていただきます」と話していました。
府県 |
(万円) |
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北海道 | NPO法人陽向ぼっこ | 白糠町で居場所、子ども食堂、フードパントリーなど展開。4年目の無料塾(周2回)の講師謝金、家賃、遠足バス代など | 35 |
宮城 | 一般社団法人しおかぜホーム | 松島町でひとり親家庭や生活困窮家庭対象の月1回の子ども食堂や食料品配給。食材購入や食料品購入費など | 50 |
宮城 | 一般社団法人まちとこ | 東日本大震災の被災地女川町で認定NPOカタリバが設立した女川向学館を運営。塾に行けない子どもたちに学習支援。家賃に | 50 |
群馬 | こまがたつくし | 前橋市で月1回、20人の子ども対象に子ども食堂を運営。子ども100円、大人300円。クリスマスのイベント費用に | 30 |
千葉 | 南流山子ども食堂の会 | 南流山駅にある地域交流食堂で子どもたちに調理や配膳を手伝わせながら、月1回、カレー120食を提供。食材費など | 16 |
東京 | 日本大学学習支援ボランティア桜んぼ塾 | 文理学部の学内サークル。近くの児童養護施設などで子どもたちに学習支援。手作り学習プリント活用。教科書購入費など | 42 |
福井 | 一般社団法人青空 | 敦賀市内で月2回、子ども食堂を開催、50人に食事を提供。食材費など。相談を受けての行政への伴走支援も | 50 |
大阪 | NPO法人ふらいおん | 大阪教育大の学生4人で設立。大阪市内3か所で無料の学習支援。全国各地の無料塾開設にも尽力。事務所費、講師謝礼など | 50 |
大阪 | にこにこ子ども食堂 | 忠岡町で子ども食堂運営。週1回、夕食50食を提供。調理に使用しているガスコンロの買い替え費用 | 20 |
山口 | キッチンはまゆう | 下関市で運営する子ども食堂の食材費。100食分 | 20 |
山口 | NPO法人子ども劇場山口県センター | 宇部市内で子ども専用電話のチャイルドラインを運営。受け手を増やすためのボランティア養成講座の謝金、交通費、人件費に | 50 |
愛媛 | イマココ子育て支援 | ひとり親で子育てを終えたメンバーで結成。西条市で子ども食堂やパントリーなどを運営。月5回の食堂開催を倍にしたい。食材費・交通費に | 22 |
宮崎 | 子どもネットワークのべおか | 延岡市内で子ども食堂や学習支援など。月1回の土曜給食の食材費、人件費など | 30 |
沖縄 | 子どもの居場所アップ | 那覇市内の自治会集会所で子ども食堂・学習支援(週4日)、物資支援(月1回)。登録者160人。食材費や講師料など | 50 |
沖縄 | NPO法人ひだまり | 宮古島で子育て世帯や不登校の子どもらが集う場所を提供。食堂やフリーマーケット、ワークショップ。家賃や人件費など | 50 |
各団体の活動を紹介した読売新聞地域版の記事 東日本はこちら.pdfから、西日本はこちら.pdfからご覧になれます。沖縄県の2件は地域版がないため、掲載していません。