予算・事業計画

2021年度事業計画 予算総額は9,740万円 前年度当初比49%増(2021年04月)

 コロナ医療福祉支援に5,100万円 新規で坂本勇人選手の巨人戦招待も

 読売光と愛の事業団の理事会、評議員会が3月19日に読売新聞東京本社内でそれぞれ開かれ、助成事業について、総額9,740万円の2021年度予算・事業計画が決まりました。20年度から開始した「全国コロナ医療福祉支援基金」への寄付を見込み、前年度当初予算比49%増となりましたが、同基金分を除外すると、4,640万円(同比29%減)となります。新規事業として、読売巨人軍の坂本勇人選手の寄付を受け、東京ドームなどに児童養護施設の子どもたちを招待する事業や、8月16日に事業団創立50年を迎えるため、ミニ冊子づくりなど記念事業費25万円を盛り込みました。

 光と愛つうしん5月号-1面グラフ.jpg コロナ医療福祉支援事業は、2020年7月に読売新聞社とともに開設した全国コロナ医療福祉支援基金への寄付をもとに、医療従事者の職場環境や待遇の改善、感染予防策に取り組む自治体などに支援金を送ります。予算額は5,100万円ですが、寄付金はすでに3月末時点で残高5,000万円を超えており、今後の状況に応じて支援額も増えそうです。このうち1,000万円は福祉分野の支援として、コロナ禍で苦しんでいる福祉作業所の支援(生き生きチャレンジ事業)に充てます。福祉作業所の支援額は前年度比で倍増になります。

 子どもの貧困の解消を目指し、支援活動をしている団体を公募で選ぶ「子ども育成支援事業」は、助成総額450万円。これまで特別枠としてきた近畿地方の母子寡婦支援団体や福岡県の母子生活支援施設協議会への助成は廃止し、公募に一本化します。児童養護施設などの高校生の進学を支援する「読売・郡司ひさゑ奨学基金」は、24年目。国の支援策の充実を踏まえて20年度の入学者からは年30万円を支給しています。これまで新入生だけ入学前の3月に支給していましたが、21年度の募集生(10人を予定)からは4月支給に変更するため、事業費は前年度比685万円減の715万円となりました。

 東日本大震災から10年がたちましたが、大規模災害の被災地で支援活動をする団体や福祉施設に助成する被災者支援事業には200万円を予定。2年目となる「がん患者在宅療養助成事業」(1団体50万円支給)は、5団体への助成を予定し、260万円を盛り込みました。重症心身障害者支援や視覚障害者支援、読売福祉文化賞はほぼ従来通りの事業費となりました。

 事業計画の内訳はこちら.pdfからも、ご覧になれます。

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