支援の実績

被災者支援事業で能登半島地震被災地などの5団体に計188万円(2024年11月)

 被災者支援事業として、能登半島地震で被災した石川県内の福祉団体を中心に5団体へ計188万円の助成を決めました。

あぎしの冷蔵庫.JPG このうち石川県輪島市のふれあい工房「あぎし」は知的障害者を中心に約60人の利用者を受け入れる障害者支援施設です。利用者は、稲作や野菜作り、農産物を凍結乾燥する食品加工のほか軽作業に取り組んでいます。地震で壊れた除雪機や農産物用冷蔵庫=写真右=の導入費用を助成しました。

 同施設は、地震の影響で利用者が一次、二次避難したり、地震の被災による停電や断水が続き、3月ごろまで片付けなどもできず生産活動が休業状態に追い込まれたりしました。利用者の帰還や片付けなど、ようやく落ち着いたのは春ごろ。コメや野菜を保存していた農産物低温貯蔵庫を稼働させようとスイッチを入れたところ全く低温にならず、農産物を保存できないことが分かりました。 副施設長の今村貴子さんは「農産物低温貯蔵庫の外見は無事だったのでまさか壊れているとは思いませんでした。利用者も戻ってきて、片付けも終わり、ようやくこれからという時にまたか、と落胆しました」と振り返りました。専門業者に調べてもらった結果、地震の揺れで冷却ユニットだけではなく、ほかの部品も修理が不可能だということが分かり、助成金を使って地元の農協を通じて新しい農産物低温貯蔵庫の設置にこぎつけたといいます。

 また、農業用ハウスまでの作業道の除雪に使っていたトラクターが、地震の揺れで崩れた倉庫の屋根の下敷きになって壊れました。今冬は降雪量が多いとの長期予報のため、人の手で雪かきをしないといけないのかと難渋していたそうです。

 今村さんは「助成金の決定が収穫時期とも重なり、また冬前でタイミングがとてもよく、助かりました。特に除雪機は諦めていましたが、これで冬場のハウスへの移動も楽になり、利用者の工賃を維持できそうで、大変感謝しています」と喜んでいました。

2024被災者支援助成一覧.jpg

▼能登半島北部の大雨で災害ボランティア登録1団体に50万円助成

 今年9月の能登半島北部の記録的な大雨で、事業団の災害ボランティア登録団体である「日本笑顔プロジェクト(長野県小布施町)」に50万円を助成しました。年初の能登半島地震に続く土砂崩れで孤立した集落の解消に向けて、道路の復旧活動に使う重機やトラックのリース代金などに活用していただきました。

能登豪雨笑顔2.jpeg  土砂崩れで寸断された道路の土砂撤去に取り組む日本笑顔プロジェクトの復旧作業(石川県珠洲市で)

▼羽生さんらの寄付金200万円を石川県へ送金

羽生結弦キューピー.jpg プロフィギュアスケーターの羽生結弦さん(29)と読売新聞社が当事業団へ寄付した能登半島地震の被災者支援金200万円を、9月に石川県に送りました。同県は「能登半島地震からの復旧・復興及び被災地支援のため、ありがたくお受けします」としています。

 寄付金は、読売新聞社が今年2~4月に「美術展ナビオンラインストア」で販売した羽生さんの衣装を着たコスチュームキューピー=写真=の売り上げの一部に、羽生さん本人が寄付金を加えていただきました。

 

▼歌手キム・ランヒさんから被災者支援30万円 

キム・ランヒ.jpg 歌手のキム・ランヒさんから8月21日、被災者の方の支援にと事業団に30万円のご寄付をいただきました。

 キムさんは韓国・ソウル出身で大阪市在住。1995年に起きた阪神大震災での体験を基に、2011年に発生した東日本大震災でも歳月とともに人々の関心が薄れることがないようにと願って、14年から「風化させない愛の輪」と題して被災者を支援するイベントを開催して収益や会場の募金を事業団へ寄付されています。今年は7月に大阪市内で開いたディナーショーの収益の一部を贈っていただき、寄付総額は300万円以上になりました。

 事業団大阪支部がある読売新聞大阪本社を訪れたキムさんは「これからも被災者の皆さんのお気持ちを忘れないように活動を続けていきたい」と話していました=写真右=。

 

 

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