支援の実績

被災者支援事業9件 総額500万円を助成(2019年08月)

 被災者支援事業として、東日本大震災などの被災地で支援活動をしている8団体に総額400万円の助成を決定しました。このほか、北海道地震で大きな被害を受けた厚真町の「桜のふるさと」の復活を支援する読売新聞北海道支社の「鎮魂の桜・復興の森プロジェクト」にも100万円を助成しており、全体では500万円の助成となります。

 8団体の内訳は、東日本大震災の被災地が6団体(岩手県3団体、宮城県1団体、福島県2団体)、西日本豪雨の被災地が1件、熊本地震の被災地が1件。

 このうち、「一般社団法人やかげ小中高こども連合」(井辻美緒代表理事)は、2014年に結成された岡山県矢掛町にある地域活動団体です。町内の小中高生約30人が中山間地域の活性化など課題解決のための活動に取り組んでいます。同町は2018年の西日本豪雨で大きな被害に遭った同県倉敷市真備町を流れる小田川の上流10キロに位置し、約600棟が浸水被害に遭い、地元の矢掛高校は真備町から通う生徒も多く、80人以上が被災したそうです。そうした中で、被災した子どもたちがくつろげる場所が必要と考え、町から借りた本部の建物を利用し、2018年9月に居場所事業「みんきちハウス」を始めました=写真下=。ボランティアの協力で、温かい食事を提供し、子どもたちがゆったり楽しく過ごせる場所になっています。事業団は食材費やボランティアへの報酬などの運営費として30万円を助成します。

矢掛みんきち.jpg

そのほかの助成先、支援内容、支援額は次の通り。

【岩手県】

NPO法人いなほ(盛岡市) 三陸地方からの避難者を対象にした故郷への日帰りバスツアーのガソリン代、交流会の会場費など60万円。

岩手大学教育学部社会学研究室(盛岡市) 大槌町の仮設住宅住民調査を通じて訓練を受けた学生ボランティアによる心のケアやサロン活動の費用50万円。

NPO法人陸前たかだ八起プロジェクト(陸前高田市) 仮設住宅での草刈り機購入、三陸鉄道を利用したお茶会・バスツアーの費用など50万円。

【宮城県】

一般社団法人ワタママスマイル(石巻市) 被害が深刻だった渡波地区での子ども食堂運営のための食材・備品購入費など60万円。

【福島県】

NPO法人寺子屋方丈舎(会津若松市) 原発事故で避難してきた大熊町の子どもたちが通う子ども食堂の開催(現在週3回)を増やすための費用として50万円。

NPO法人しんせい(郡山市) 相双地区から避難してきた障害者の雇用の場であり、地域住民との交流拠点である西郷村のブルーベリー畑を郡山市に移転。畑で使用する草刈り機2台の購入費用60万円。

【熊本県】

NPO法人にしはらたんぽぽハウス(西原村)熊本地震の被災地にある障害者施設で、隣接する山林内に木製のツリーハウスやブランコ・秘密基地を作る「こどもの森プロジェクト」の建設費用40万円。

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