支援の実績

被災者支援事業 岩手、宮城両県の4団体に総額90万円助成 本の読み聞かせや居場所事業を支援(2022年08月)

 被災者支援事業として、東日本大震災の被災地である岩手、宮城両県の4団体に総額90万円を助成しました。

 NPO法人おはなしころりん(江刺由紀子理事長)は、岩手県大船渡市で震災直後から地元の避難所や仮設住宅を回り、本の読み聞かせなどを通じて住民たちの交流を支援してきました。復興が進んだ後も、公立図書館に足を運べない子どもたちや住民に身近な場所で本が読めるようにと、移動こども図書館や地域交流図書室などを運営しています。しかし、今年3月16日に東北地方を襲った地震で、本の貸し出しやイベントに使っていた事務所の2階にある本棚が動いて隣接する水道の蛇口が開いてしまい、1階まで浸水してしまいました。イベントなどができなくなったほか、保管していた絵本や紙芝居などが水浸しになりました。早期再開を目指して募金を呼びかけたところ、多くの支援が集まって4月上旬に再開できました。その後、事業団に活動の継続のための助成を要請、人件費やガソリン代などとして30万円の助成を決めました。

 理事長の江刺さん(60)は「震災から11年が過ぎ、被災地はインフラが整い新しい街が広がっていますが、被災者の心の復興には時間を要すると感じています。年月の経過とともに助成金なども限定的になるなど、活動の継続の難しさが表面化しています。そんな状況下での助成はありがたく、大事に活用させていただきながら今後も被災者の心を支える活動を地道に続けてまいります」と話していました。

 おはなしころりん.jpg

   写真は、おはなしころりんの移動こども図書館

 ほかの3団体の名称や助成事業の内容、助成金額は以下の通り。

・一般社団スタンドアップ亘理(宮城県亘理町)

 子どもたちを対象とする居場所事業で借りる空き店舗家賃30万円

・チャイルドネットジャパン(宮城県石巻市)

 運営する子ども未来図書館で読み聞かせするための本購入費や読み手謝金など20万円

・読書ボランティアささ舟(岩手県陸前高田市)

 紙芝居や絵本の購入費10万円

 4団体の活動は9月30日の読売新聞の地域版でも紹介されました。記事はこちら.pdfからご覧ください。

 

       

戻る