支援の実績

陸前高田にスイセンの道を 球根購入費など30万円を助成(2023年07月)

 被災者支援事業として、東日本大震災の被災地である岩手県陸前高田市で震災前からあったフラワーロードの復活に取り組む団体に助成することになりました。

 同市内を通る国道45号線沿いにはかつて花壇があり、様々な花が植えられ、街並みに潤いを与えていましたが、津波で流されました。2011年秋、園芸家でNHKの「趣味の園芸」のキャスターとして活躍した柳生真吾さんの呼びかけで被災地に球根や花を植えようという「スイセンプロジェクト」がスタート。全国から13万球の球根が集まり、陸前高田でも植えられましたが、道路のかさ上げ工事のために球根は別の場所に移されて保管されていました。

 新しく整備された道路沿いに再びスイセンの花を咲かせたいという機運が高まり、同プロジェクトに携わってきたNPO法人「Green Fields」(盛岡市)と地元民でつくる「陸前高田花の会」、首都圏のひとによる「フラワーロードを応援し隊」のメンバー約30人が、2022年11月、保管してきた球根を道路沿いの高田松原津波復興記念公園に植え替えました。今年春には50㍍にわたってスイセンの黄色い花が咲きました=写真下=。

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 フラワーロードの復活のためには少しずつスイセンを増やしていく必要があることから、事業団では今春、スイセンの球根購入費などとして30万円をGreen Fieldsに助成することを決め、6月に贈呈しました。この助成金で球根2000個を購入し、11月3日に植える予定です。当面、600㍍ほどのフラワーロードを目指すそうです。

 Green Fields代表幹事の吉川三枝子さん(59)は「スイセンが咲くロードを復活させることで、少しでも潤いがある街並みになってくれれば、うれしい。奇跡の一本松も近くにあり、観光名所にもなるのでは」などと話していました。

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          道路沿いに球根を植える人たち(2022年11月)

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