支援の実績

震災被災の10福祉作業所に1481万円を助成(2014年09月)

 読売光と愛の事業団は、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の計10の福祉作業所に、総額1481万円を資金助成しました。「生き生きチャレンジ助成事業」としての第3次震災助成で、授産事業の設備などにあて、復旧とともに作業所で働く障害者のみなさんの工賃増につなげてもらうねらいです。

 このうち、250万円を助成した「共働作業所にんじん舎」(福島県郡山市)は、養鶏のための雛鳥育成舎などの建設に充てました。2005年に開設されたこの作業所では、現在、36人が働いています。震災前までは無農薬の野菜などの露地栽培や養鶏事業などをしていましたが、福島原発事故に伴う放射能の拡散のため露地栽培が出来なくなり、養鶏事業に比重を置かざるを得なくなりました。しかし、300羽を飼育していた育成舎が大雪で倒壊したため、あらたなヒナ育成舎を建設しました。

 また、今回の助成ではバイオガスを使った暖房設備を導入、養鶏の道具を入れるハウスもそばに完成し、作業がぐんとやりやすくなりました。メンバーはこの育成舎を「リトルチキン」と命名し、2015年春からは待望のヒナ育成を始められると喜んでいます。
 サービス管理責任者の和田庄司さんは「広くなった施設でストレスを与えないように飼育ができるようになり、大変ありがたい。養鶏事業を広げることで、賃金も震災前の水準まで回復させたい」と話しています。

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にんじん舎に完成したヒナ育成舎と道具ハウス。イラストは利用者の描いたヒナ鳥。

助成先は次の通りです。

<岩手県>

  • ワークハウスアトリエSun(宮古市)運搬、配送用軽トラック=106万円
  • エクセルシオール(大船渡市)農業用作業棟建設費=115万円
  • やまだ共生作業所(山田町)印刷機=59万円

<宮城県>

  • コッペ (仙台市)電気式オーブン=150万円
  • 藻塩の里(塩釜市)シャワー室整備=172万円
  • のぞみ福祉作業所(南三陸町)アート商品開発費=149万円

<福島県>

  • ベーシック憩(福島市)菓子製造釜、印刷機など=200万円
  • つばさ(いわき市)弁当用調理機器=200万円
  • 工房ひろせ(伊達市)ハウス内潅水消毒設備=80万円
  • にんじん舎(郡山市)鶏育成舎、暖房設備=250万円
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