被災地の福祉施設児童など120人を東京ドームに招待(2014年09月)
読売光と愛の事業団は、読売巨人軍の協力を得て今シーズン、東日本大震災で被災した福島県の福祉施設で暮らす子どもたちや、原発事故の影響で避難生活が長引く障害者、仮設暮らしが続く宮城県沿岸の被災者など計120人を、東京ドームの巨人戦に招待しました。
招待したのは、3月末から8月末までの6試合、各20人。巨人軍が内野指定席のチケットやジャイアンツグッズなどを提供し、当事業団は往復の交通費や食費、平日夜間観戦の際の宿泊費などを助成しました。招待者のほとんどは、テレビでプロ野球を見たことがある程度で、実際に球場で観戦するのは初めて。球場に入ると、その臨場感や応援の熱気に圧倒され、驚いた様子でしたが、途中からは応援団と一緒に声援を送ったり、ホームランが出ると歓声を上げたりと、観戦を大いに楽しんでいました。招待した施設・団体等は、下記の通りです。
▽3/30(日)巨人vs阪神
児童養護施設・白河学園(福島県白河市)、いわき育英舎(いわき市)
▽5/18(日)巨人vs広島
児童養護施設・青葉学園(福島市)
▽5/29(木)巨人vs楽天
宮城県石巻市、亘理町、山元町の被災者と被災者支援団体の代表者
▽6/22(日)巨人vsソフトバンク
群馬県高崎市へ避難中の社会福祉法人・友愛会(福島県富岡町)
▽7 /4(金)巨人vs中日
児童養護施設・福島愛育園(福島市)
▽8/27(水)巨人vs阪神
いわき市へ避難した社会福祉法人・希望の杜福祉会(福島県楢葉町)
■招待者から寄せられた礼状の一部を紹介します。
▽友愛会
「(知的障がいを持った)利用者の皆さんは、テレビで見る東京ドームでのプロ野球観戦が現実となり、この上ない喜びのようでした。併せて、セ・パ交流戦の優勝のかかった大事な試合に巨人が大勝利し、本当に嬉しそうでした。この度の素晴らしく楽しい思い出は、日々の生活の大きな励みになったと思います」
▽福島愛育園
「野球を知らない児童も、最後まで飽きることなく観戦していたことに驚かされました。帰りに、いただいたオレンジのユニフォームを着込み、嬉しそうに自慢げに歩く小学生が微笑ましく、職員としての日々の疲れも癒されました。子ども達にとって忘れられない、最高の思い出ができました。公共交通機関を使ったことで、社会体験もできました。野球観戦を通して見られた、子どもたちのいつもとは違う一面が、一つ一つの成長に繋がっていくのだなとしみじみ感じました」
▽青葉学園
「テレビでしか観ることがなかった東京ドームで、巨人軍の応援をしながらプロ野球の醍醐味を全身で体験できた感激は、子どもたち銘々生涯忘れられない思い出になったことと存じます」
▽白河学園
「子どもたちは観戦をとても楽しみにしていましたが、東京ドームに入るなり、『きれい-』と言いながら目を輝かせていたのが印象的でした。また、行き帰りに新幹線を利用させていただき、貴重な経験をすることができました」
【東京ドームで野球観戦する子どもたち】